辞めたい病がすごい

だからと言って今仕事を辞めたとしても、今後がどうなるか分かったもんじゃない。しばらくの間は預金を崩して、あるいは親元に寄生して生きていけるかも知れないが、そのしばらくが過ぎたらどうなるか。具体的には、食っていける金がなくなったらどうなるか。結局は金が尽きる前に、また組織に属して働こうと履歴書をいつぞやの日のように送る自分が見える。
組織に属すのは、働いて金を得る上でそれが一番簡単だし責任も掛からないからだ。何かあれば組織が守ってくれる。とんでもないミスをやらかしたとしても、最終的には組織の中の自分として処理される。
組織の殻がなければ、どんな責任も全て自分の問題となる。何が起ころうと、法律以外は誰も守ってはくれない。法律でさえ、自分が動かなければ守ってはくれない。組織に属さなければ完全に丸裸の状態だ。
進んで素っ裸になって社会と向き合うなんて芸当が僕にできるだろうか? できないから、多分僕はまた履歴書を書くという想像を真っ先にするのだろう。そしてまた職場の水準が下がっていく。職を辞めては就きを繰り返せば、重なるのは大した職務経歴もない無駄な職歴だけだ。履歴書にずらりと並んだそんな職歴のせいで、職に就くことさえできなくなるかも知れない。
どうするか。どうしようもない。