職場での繋がりを求める先は

おば様ばかりだ。逆に言えば、若い人は男でも女でも苦手だ。20 歳くらい上に離れた人、それも若作りしていない人の方が話しやすい。
おば様の場合、異性として全く意識しない上に何だか妙な包容力がある。おば様方の人生経験の豊富さの為せる業なのだろう。僕は熟女好きだったのか? 断じて違う。性を意識しないというよりも、意識できない。意識させられるようなことがあれば、申し訳ないが嘔吐するに違いない。
しかしおば様方には極めてローカルなおば様ネットワークというものがある。何かあれば端から端まですぐに話が伝わる。そして阿吽の呼吸で以心伝心、気に入らない少数派は排除、駆逐だ。ある意味で獰猛な、一方で牧歌的な、ムラ的共同体の一種である。
これも今の職場におけるパワーバランスの一要素を構成している。一要素どころじゃない、重要な要素に違いない。即ちおば様ネットワークに受け容れられなければ、おそらく僕は自らの首を刎ねることになるのだろう。もしかすると、僕は無意識且つ防衛本能的に排除される危険を踏まぬよう、おば様に気に入られるために尻尾を振っているのかも知れない。
男女比が 1:6 くらいだから、これも職場で生存していくための方策なのかも知れない。