虚無感がすごい

何をしてもつまらないし何もしたくなくて成長のない時間だけが過ぎていきそのまま老いるのは僕
生物はどれも生まれてから繁殖活動の役目を果たし死ぬというのがおそらく意識せずともの常識なのだろうが、それは種の保存という目的が DNA という有機物に埋め込まれていて、そのたかが 3 ピコグラムの微小なる有機物が自らを複製しつつその何兆倍の重量にもなる多細胞生物を作り上げ、それを通じて自らの複製物を他の良く似た DNA と混交させて変化させながら環境に適応し、自らの姿を変え構成する種を変え何十億年と残り続けている。上手く構成されている。まるでウイルスだ。一体 DNA とは何者なのだ。我々は DNA に利用されているのだろうか。それとも我々が DNA を利用しているのだろうか。
利用されているのだとすれば、この世で生物が起こす全ての事象は元を正せば DNA の仕業だということになる。喧嘩も戦争も娯楽も学問も経済もあれもこれも全部 DNA の仕業だ。いずれも何らかの形で DNA 自らの保存に繋がることになる。だとすれば、僕が何もしたくないのは自らを保存するという DNA の指向性と矛盾しているじゃないか。これは僕という個体が自分自身の下らない遺伝子を遺すつもりがないという思考に傾いているから、内にある DNA が僕に対して個体レベルでのアポトーシスを引き起こそうとしているのか。何だかもう訳が解らない。
何もしたくないくせにこういう実用性もない訳の解らないことを考えたがる。寝ていたい。