秋は気が滅入るのだろうか

大動脈路線で人身事故が起きたとばっちりで、僕が乗っている普段ガラガラの各駅列車がクソ混んでいた。他の日ならほとんど誰も乗ってこないはずの過疎過疎の駅で、これでもかというくらいにドッと人が乗り込んでくるんだぜ。おったまげた。
みんなそこまでして職場へ行きたいのか。というか僕も同じ立場だったら近くの路線で行くんだろうな。一旦家を出たら何が起ころうと職場へ行かなきゃならないと思うのが当然、という考えがあるにはある。そこにしか居場所がないからだろうか。
アメリカ人のボブさんだったら職場に電話して「何か電車止まってるから休んで家帰るね」となりそうなものだが、そんなことをしたら意欲のない奴だと思われて真っ先に馘の対象になりそうだ。馘にされたくないから困難な状況でも出社するってのは保身でしかない。もっとも、代替の路線がある時点で困難な状況ではないから休む方がおかしいのかも知れないが。
けれどもこの前の台風が来た時のように全線止まったら出勤しようがない。その状況で来いなんて言われたら、迷わず断る、と言いたいが、保身に走る僕は何とかして行こうとするんだろうな。