趣味

面接で結構な頻度で訊かれることが「趣味」だが、正直自分には誇れる趣味がない。誇れると言うよりも、「ちゃんとした」「有意義な」と形容した方がいいかも知れない。とにかく、面接で即答することができない。
おそらく一日で最も時間を費やしていることがネット、あるいはソフトウェアのビルドなど環境構築だろう。次いでゲーム、ベースを弾く、と来る。しかしこれらを趣味として答えることはできない。ネット閲覧なんて特に目的もなくだらだらと見ているだけだし、ゲームもやはりだらだらとしているだけで現実的には有意義じゃない。内向的で協調性がないとも取られかねない。ベースを弾くことと答えるのはまだマシだろうが、ただベコベコ弾いているだけだから突っ込まれたことを訊かれれば困る。
何故面接で趣味について訊かれるか。趣味の内容を通じて、人物の傾向を探っているのだろう。面接に限らず、日常会話でも趣味は話題に上るネタのトップスリーを飾っているはずだ。ただしその場合は話題を広げるためのネタ探しであるのかも知れないが、それでも副次的に人物の傾向は探られる。
答えられる趣味がない、と言えども、ウソの趣味を答えるのも憚られる。ウソは必ずボロが出る。
さあどうすればいいか。どうすればいいか。