眼科門前

しかし眼科の門前薬局は楽そうでいいよな。広域処方箋応需体制は一応は整っているんだろうが、小児科からの処方箋なんて滅多に来ないだろうし、ましてや 10 剤以上が 98 日分の一包化なんてのも来ないだろう。万が一そんな処方箋が来たら「申し訳ありませんがウチにはこちらのお薬ないんですぅ」で済んじゃうのか? 済ませちゃうのか?
そもそも眼科の門前に分包機なんて置いてあるのだろうか? 前に勤めていた場所で点眼液の在庫がなくて近所の眼科の門前に小分けして貰いに行った時は、患者が一人もいない中で事務だか薬剤師だか三人くらいが人形のようにカウンターに並びながらペチャクチャしていて、ずいぶん暇そうな場所だな、と思ったことがある。棚に一般用医薬品がずらりと並んでいて OTC のついでに眼科の処方箋を応需していますみたいな場所だったからかも知れないが、見た限りでは分包機なんて置いてなさそうだった。内科でよく処方されるような薬さえあったのかも怪しい。
一回だけそんな暇そうな場所に勤めてみたいな。別に暇そうだから勤めたい訳ではなくて、眼科の門前がどのようなのかを知ってみたい。楽だ暇だという予想とは裏腹に、一分おきにやってくる患者さんと目薬かき集めるばかりとで忙しいかも知れない。点眼液じゃあんまり稼ぎが出ないから一人薬剤師(!)でやれとかそういう場所かも知れない。
そう考えると何か嫌になってきたな。いくら点眼液の処方ばかりとは言え、経験の浅すぎる僕にとっては一人薬剤師は怖い。ただそれも経験を積むことには必要なのかも知れない。