訣別(したい)

あいつとは縁を切ることにした。もうあいつは僕の知っている身内ではない。馬鹿でどうしようもない糞だ。家族を泣かせるほど困らせているということがどれだけ愚かな行為かも解っちゃいない。一度痛い目にでも遭わなければ解らないのだろう。勝手に痛い目に遭ってろ。僕はもう知らない。
あいつとは今後一切口を聞いてやらないし、顔も見たくない。僕の家族と認めない。それほど僕はあいつを許したくない。携帯のアドレス帳からも番号を消してやったし、着信拒否登録もした。あいつの写真も消去だ。
僕は一人っ子だったのだ。そう思うことにする。