はてなの年齢層が若くなっていた

少しばかり回ってみて、はてなは最近だいぶ若い人の流入が激しいと感じた。主に小中学生。二十をとうに過ぎた僕は、産道を通り抜けた瞬間に戻って人生をやり直したいと思った。
若い人の流入があるのは、間違いなくうごメモはてなの影響だろう。うごメモはてなはてなの提供するサービスで、無料でダウンロードできるニンテンドー DSi ウェアの「うごくメモ帳」と連携している。NDS と言えば、大人も子供も問わず電車に乗れば最低でも一人はプレイしている様子が見られるほどの国民的大ヒット携帯ゲーム機だ。ラブプラスのためだけだったとは言え僕さえ持っているのだから言うまでもない。
うごメモはてなを入り口として入ったユーザは、同時にネットサービスを提供するプロバイダとしてのはてなのユーザでもある。その多くはうごメモはてなにとどまらず、はてなダイアリーを始め他のサービスを利用することだろう。現に明らかにうごメモはてなからはてなへと入ったと見られるユーザの内、はてなダイアリーも利用しているユーザは多い。
はてな任天堂に対して一体どう働きかけ事を運んだのかは知らないが、この国民的ゲーム機との連携というのは上手くやったものだ。新規ユーザの獲得には目覚しい効果があったのには間違いない。
特に新規ユーザ=流入層が圧倒的に若いのも、ネットサービス提供会社としては将来的に非常に強い要素だろう。学生は基本的に暇だ。そして自己顕示欲が旺盛でもある。だから今後何年にも渡ってサービスを継続的に利用する可能性が高い。
そして彼らは年齢を増すに従って、次第に経済力を持ち始める。彼らのような若い頃からのネットユーザにとって、はてなは既に生活の一部となっている。はてなダイアリー Plus、はてなブックマーク Plus で月額 280 円。はてなフォトライフ Plus で 380 円。煙草も吸わない彼らにとって、月に 1000 円程度の出費など全く厭うこともない。そうして迷わず彼らは全てのはてなサービスにおいて有料オプションを手に入れ、快適なはてなライフを送るのだった。
仮に将来こうしたはてなライフを送るであろう若いユーザが多く見積もって 10000 人いるとする。単純計算で 10000 人 * 1000 円 = 10,000,000 円。月に一千万円の売り上げだ。はてなは今を見据えているのではなく、十年後に新たに月ごとに入ってくるであろう一千万円を見込んでいるのだ。
だからこそ、はてなはこのうごくメモ帳との連携を成り立たせた。その裏では、想像も付かないほどの労力を費やしたに違いない。全てははてなの将来のために。月の売り上げ一千万円のために。
恐ろしい! はてな恐ろしい!