僕たちみんな死刑囚

浅はかに考えたら人間を含めて生物というのは全員死刑囚のようなものだな。どうせみんな死んじゃうんだし。人間もカラスも金持ちも貧乏も人生楽しかった人もそうでなかった人も例外なくみんな死んでいく。不平等溢れる世の中で唯一平等なシステム。
つまり人生というものは誕生した時に死刑宣告を受けて、それから何十年も脱獄できない監獄の中で苦役に従事しているようなものだ。もしかすると赤ん坊がオギャーオギャー言っているのは、透明の裁判官から死刑宣告を囁かれて絶望のあまり泣き叫んでいるのかも知れない。
生きることが死んでしまうまでの苦役なら、どちらかと言えば苦しむよりも楽しんだ方がいいに決まっている。悩み塗れの中で生きるのはもったいない。
そう考えると仕事量の悩みなんて大したものでもない気がする。むしろ休日の楽しみがないことの方が悩みだ。