虫が出てきた

1cm にも満たない小さな黒いものが畳の上を這っていたので、これはあのアレかも知れないと思い打ち震えながらすぐにゴキジェットを探したが、見当たらなかったのでアースジェットを吹き掛けた。何処かへ飛ばれて逃げられて夜中に寝ているときに口の中に入られては困るので、これでもかというくらいに吹き掛けた。
吹き掛けすぎてドロドロになりながらその黒い虫はもう動かなくなったが、死骸をティッシュ越しに掴むには一枚では度胸がなさ過ぎたので数枚重ねで掴んで捨てた。たかが数ミリの虫に情けないが仕方ない。
一匹居れば百匹居ると言われるアレ。もしあの小さな黒い虫がアレだとしたら、もう温かいのが当たり前になっているはずの数ヶ月後には、僕は今度は小さなものでは済まないアレと悶絶恐怖のうちに邂逅しているかも知れない。アーメン
掃除をしよう。