十何年ぶりかの邂逅


週の頭に何か体が怠いなと思っているうちに発熱と頭痛とゲホゲホとどんどん具合が悪くなってきて、僕はもう終わりかも知れない、とさえ思うようになってとうとう仕事を休んだ。終わりかも知れないと思う身が自転車に軽快に乗って近所の医院へ行くと、両鼻に検査キットをぶっ込まれて感染を宣告されて点滴させられ、薬をどっさりと貰い、結局四日間も寝込んでいた。ワクチンも打っていたし統計でももう終息に向かっている様子が見られたから、まさかこの時期に罹るとは思わなかった。
結局は罹患してしまったものの、症状自体が比較的軽く済んだのはワクチン接種のお陰だろう。この種のものは寝てりゃ治るから医者に掛かる必要なんてないと思っていたけれども、実際に罹ると本当に辛い。こんな時は保険で安価に受診できる日本に住んでいて良かったなと感じる。