仮住まい

例えば、現在の通勤時間がいわゆるドアトゥドアで 90 分だとする。交通費は会社から全額支給される。それが職場の近くに家賃 7 万の仮の住まいの部屋を借り、通勤時間が 10 分になるとする。しかし住居手当は支給されない。日本の労働者の平均休暇日数が 110 日というから、年に 365 - 110 = 255 日間 = 月に 21.25 日間出勤。仮の住まいでは光熱費含め、生活費が 12 万掛かる見込みの場合。
職場の近くに仮の住まいを得て浮く時間は 2 * (90 - 10) = 160 分 = 2.67 (hr/day)。月間で 2.67 * 21.25 = 56.74 (hr/mon)。金額を計算すると 120000 (\/mon) / 56.74 (hr/mon) = 2114.91 (\/hr)。一時間当たり 2115 円を支払って、一日当たり 160 分の通勤時間を浮かせることになる。この場合、仮住まいはかなり魅力的な条件にも思える。
同じ条件で、通勤時間が 40 分から 10 分になるとすれば、一時間当たり 5647 円となる。これは高いから敬遠する。40 分の通勤時間を我慢するしかない。
しかしよく考えれば、今現在持ち家あるいは実家暮らしなら、仮住まいなどしなくとも近くの職場に職を得るのが最善なのかも知れない。問題はその家の近くに職があるとは限らないことだ。職はいつも人口の多い場所にある。人口と職の多さは指数関数的に対応しているのかも知れない。だから都市圏に向かう電車はあんなに混んでいる。馬鹿げているとしか思えない。
要するに、電車が嫌い。