職場環境

今現在、徒歩五分、しかもバイトだった職場よりも、苦手だったというか今もまだ苦手な電車経由で一時間掛かる職場の方が長続きしている。仕事場の物理的な環境はあまり良くないが、却ってそれが良いのかも知れない。
整い切った環境では、それを維持しながら単に働くことで、ルーチンワークだけに陥ってしまう可能性が高い。そうしていつまでも同じことやってるだけなのかという疑念に取り憑かれて、うんざりと嫌になってしまう。
しかし整っていない環境、言い換えれば仕組みをどんどん変えていく余地があり過ぎる環境では、それを維持する必要はなくて、むしろ自分と周囲のやり易いように変えることも仕事の範疇に入ってくる。もちろん問題の起こり得る要素要因は地雷のように山積していて、実際に問題が露呈して嫌な思いをすることもある。けれどもそれが積み重なるうちにその要因がよく見えてきて、どのようにしてそれを取り除けばいいか考えることになる。そして結局仕組みを変えることになるが、この過程が面倒ではあるもののルーチンワークとは違って試行錯誤的楽しさを感じている。
ただ、仕組みを変えることについてはある程度組織として高い水準まで考慮すると大きな壁があって、限界がある。限界点に到達してしまったら、きっと今の仕事もルーチンワークになってしまうんだろうな。変えることがなくなったら、また終わりが来てしまうのかも知れない。