このままではいけない

働いてはいるが、何だかこのままでは良くない気がしてならない。一体何が良くないのか分からない、むしろこのままでも良いのではないかとも思うが、しかしとにかく何かが良くない気がしてならない。
何が良くないのか。通勤電車? 仕事の内容? 休日の過ごし方? 思い当たるのはそのどれでもなくて、同時にどれでもある。特定の事項の問題ではなく、それらを含めた日々の生活全体をどう捉えるか、どう為すか、その機関としての自分の在り方が良くない。多分。
要するに自分の問題だということで、「このままではいけない」というのなら自分自身をどうにかする必要がある。これはもうずーーーーーーーーっと前からの課題だったはずで、気付いていながら対策も講じずにずーーーーーーーーっとそのまんまにしていて、きっとこれからもずーーーーーーーーっと同じことを繰り返し気にし続けていくんだなと思うと、これは生き地獄そのまんまじゃないか。
だいたい対策ったって何があるだろう。何もない。そして「このままではいけない」という判断に対して何も打つ手がない。「このままではいけない」現状をこのままにしておくしか道がない。
確かにそれ以外の道はない。けれども獣道はあったりするかも知れない、という希望的な観測が例の「脱獄」という言葉を生み出したのがもう一年以上前だった。それから僕は成長をしましたか、獣道を踏み出す準備はしましたか、と自問自答すると、ほとんど何も変わっていない現実を見て見ぬ振りをしながら、問い掛けてくる自分の前からも黙って逃げ出すしかない。
エスケープ! エスケープ! エスケープ!
もう逃げ道がないのだ。