物足りないから

ブルーレイディスク再生機能が付いているパソコンをポチってやった。月末に届く。これで PS3 の電源を入れずとも、ディスクを交換せずとも、買ったのに溜まっている映画が観られるぜ。物足りなさも解消する。本当は「心足りない」んだけどね。物欲を満たすことで疲れた心を癒すしかないのだ。
ああ僕は間違いなく浪費癖がある。これで月の手取りの半分くらい消えていく。しかしだ。誰しも明日突然死ぬかも知れないという可能性を少なからず抱えているのは確かなことで、その中でせっかく苦労して嫌な思いもして働いて得た金を使わずして死んでいくってのはどうなんだい。ただただ、もったいなくないか?
こう考えてしまうと将来なんて全く考えない刹那的な生き方に傾くのは目に見えているが、死なないにしても生活が不変じゃないってこともまた事実だろう。突然何の前触れもなくハイパーインフレが起きて、今日まで 10 万円だったものが朝起きたら 1000 万円になっていた、という可能性だって限りなく低いがゼロじゃない。暴動だって起きる。何せ 100 円おむすびが 1 万円だ。よく考えるとあり得ない。
ただし経済的にそういうことはあり得ないとしても、生物的に突然息絶えるということはやっぱりあり得る。今「老後が心配だから」とこつこつと貯蓄したとして、口座に 1000 万残したまま死んでしまったら僕は死んでも死にきれない。それならばやっぱり物欲を満たして癒されるのが僕にとって最善なのかも知れない。
万が一長生きしてしまったら。その時の僕は今の僕を恨むのだろうか。