Expression

最近イライラするからアマゾンで漫画を数冊まとめて買ってやった。
やっぱりいいよな。漫画に限らずだけれども、自分の作った世界を世に出して、それで僕のように「やっぱりいいよな。漫画に限らずだけれども、自分の作った世界を世に出して、それで僕のように「やっぱりいいよな。漫画に限らずだけれども、自分の作った世界を世に出して、それで僕のように「やっぱりいいよな」と思わせるの」と思わせるの」と思わせるの。
つまり自分の技能によって自分の世界観で彩られた世界を、文章なり絵なり画像なり音楽なり、主に視聴覚で感じることのできる形で作り出し、それを読ませるなり見せるなり聴かせるなりして、他人の心を感動とまでは行かずとも動かすことができちゃうわけだ。そして人をホッとさせたり、笑わせたり、悲しませたり、考えさせたり、あるいは怒らせたり、混乱させたりすることもできてしまう。怒らせる、ってのはあんまりないだろうけれども。
人の心をただ動かすだけじゃない。心が動いた人の思考や行動に影響を与え、その人の周りにまで少なからず影響は及び得る。つまり広義での創作とは、作品を媒体として自分自身を部分的に人の心へ感染させ、その人をも媒体として直接的に作品との接触を持たない他人へも感染させる、果てのない感染伝播の始まりなのだ。
などと妄想を広げるが、実際に表現者と呼ばれる人たちは一体何を以てしてその表現活動の動機としているのだろう。単に表現したいから表現したいのであって、その裏には誰かの心を動かしたいとかいう高尚な意図もないのかも知れない。そんな一見高尚に思える意図は、実は下らない陳腐なものに過ぎないのであって、ただ表現したいという動機の方こそが高尚なのではないだろうか。
確かに、誰かの心を動かそう、感動させよう、なんて見え見えの活動や作品はあざとく感じて却って避けたいと思うこともある。そういうあざとさも感じられず目的も持たない表現者が、ただ表現したいからといって表現するその表現によって意図せず人の心を強く動かしているとしたら、何だか皮肉な感じもする。
何が言いたいか。人の心を動かすのが高尚だと思っている時点で僕は表現者にはなれそうにない。