世間は夏休みらしい

学校が夏休みに入ったのか、朝に駅へ向かう道で登校する学生がいなくなった。そして通勤の電車では、制服を着た学生を見掛けなくなった。
代わりに現れたのが、ジャージ姿の部活動員の集団。これが何故かホームの改札付近に固まっていたり、階段付近に固まっていたり、車内ではドアの目の前に固まっていたりと、とにかくどこでも固まっている。何が入っているのか知らんがでかいカバンを持っていて、床にでんと置くからかなりスペースを取る。しかも固まりながらよく喋る。
おそらく普段は電車に乗らない、あるいは乗り慣れていない学生達なんだろう。快く思わない人達にとっては快いものではないだろうが、何だか楽しそうでいいよな。同じ乗り慣れていないにしても、僕は萎縮して身を小さくさせながら乗っている。しかも行く先は楽しいことの方が少ない職場。胃の中で胃酸がじわりと染み出すのを感じつつ、降りたい思いを薬で何とか抑えながら乗っている。
仕事にも電車にも慣れる日なんて来るのかな。来るにしても来ないにしても、言えることは、今の職場を辞めたら後がない。一年後も通い続けていられるだろうか。