難題が積み重なって

帰ってきたが、やっぱりまだ暑いな。クーラーもない四畳半で九月の残暑を乗り越えられるだろうか?
それはそうと、あとは逃げた場所に菓子折を持って行かなきゃならない。実はこれがかなり辛かったりする。顔を出してどんな扱いをされるだろうかと考えると、僕は悪寒がして夜も眠れない。菓子折を渡した直後、そのまま菓子折を顔面に思いっ切り投げ付けられるかも知れない。ああ怖い。一応のけじめを付けるためにももう逃げるわけにはいかないから行かなきゃならないが、やっぱり一度逃げた場所に出向くのは勇気が要る。仕方がない。
それ以上に辛いのが親の早く働けコールだ。急かして欲しくはないけれども急かす気持ちも解る、しかしその一方で僕は急ぎたくない、言い換えれば焦りたくないのだ。また同じ目に遭っても困る。臆病さが増してしまったような気もする。