衝動

また飛び降りたい衝動に襲われている。高熱で脳がやられているわけじゃない。一週間おきに波のように押し寄せてくるこの衝動、他でもない仕事で感じる重圧が原因だ。
本来ならこんなものは重圧にすら感じないだろう。ただしそれは十分な経験を積んだ人間が務めるならの話で、僕のような病み上がりでちょっと勤め出した人間には簡単に務まることじゃない。その場合はただの重圧でしかない。
こんなのは滅茶苦茶だ。理不尽もいいところだ。と言えどもやっぱり引き受けてしまったのは自分なので他人を責めようがない。滅茶苦茶で理不尽なのは自分だった。馬鹿。僕の馬鹿。もっと自分の経験や精神的に脆弱なことを鑑みて拒否しても良かったのだ。
けれどももう後悔しても遅いから時間が流れるのを待つしかない。飛び降りたら理不尽に負けたことになる。あと一ヶ月。振り返れば短いが、先を見れば長すぎる。