怠け者の後悔は底がない

言ってみれば僕はただの怠け病なんだろう。昔から根っからの怠け病だ。
バスに乗るのが嫌だからと自転車で通える高校を選んだ。人間関係が面倒臭いからと部活をあっさりと辞めた。大学に入ってもバイトもせずサークルも入らなかった。朝早くから起きるのが嫌だからと午前の授業に出なかった。自動車教習で車線変更のタイミングが難しいからと免許取得を諦めた。研究が嫌だからと大学院への進学を止めた。働いたが人間関係でヘマをして耐えることなくあっさりと辞めた。その後だらだらと何もせず二年も過ごした。そして電車に乗るのが嫌だからと近い職場を選んだ。
そして今さら将来について悩むようになってしまっている。こういう人間だから、こうなってしまった。怠け者の当然の帰結なんだろう。どうしたってどうにもならない。怠け者なんだから。
と言って思考停止してしまうところが怠け者。動ける人間なら動くはずだ。ただ、動くにはもう遅かったのかも知れない。