安息は土曜日の夜にだけ訪れる

日曜は結局遅く起きて午前台無しにして午後は月曜のことを考えて憂鬱だし、心がくつろげる時間は土曜の夜しかない。最近買ってからやる余裕のなかったゲームでもやるか。
早く来週終われ。来週が終わればこの三週間より休みが増えて少しは余裕ができる。自ら怪我をするなんて考えも持たなくなるだろう。別に僕は生きていけるだけの金が入れば、今のところは週五で働かなくてもいいんだから。しかし世の中の大半の人は週五で働いている。僕もたぶんいつかは週五で働かなければいけないんだろう。今のままアルバイトでいいわけがない。
二年前に戻れたらな。二年間というのは相当に大きなものだと今さらながら気付いた。そしてこの免許。これを取れば人生バラ色だとは思わないが少なくとも生きていけると思っていた。確かに生きてはいけそうだが、僕はこの免許を使う仕事が好きじゃないことにまた今さらながら気付いた。遠回りだ。十年間遠回りをしたことになる。
同い年の従兄弟は高卒で公務員になって十年辞めずに働いている。おそらく今までに僕より稼いでいるだろう。百万程度しか稼いでいない僕と比べて十倍は稼いでいるはずだ。僕は何をしていたのだろう。全然分かりません。