辛い時は

「辛い時は、自分の未来を頭に描くんだ。一年後、三年後、十年後、君がどうなっているか。自分の好きなように描いてみるといい。現実のことなんて忘れて、思い通りに描くんだ。現実は……、そう、現実は何だって簡単に上手くはいかない。現実は君が今感じているように、ちょっぴり辛めにできているんだから。何事もとんとん拍子に運ぶケースなんて、誰にだってそうそうはない。それでも君の頭の中には、思い通りに描いた自分の未来の姿がある。辛い現実の陰鬱な空気をどこかへ吹き飛ばしてしまうくらいに輝いている、自分のなりたい姿がある。それを思い続け、そして行動していけば、現実にありふれた辛さなんて大したものじゃない、ときっと思えてくるようになる」
「要するに、トイレでほっとしている自分を想像すればトイレに行けない満員電車の中で大の方をしたくなった時も我慢することができるのですね」