成長していない自分

僕は自分を抑圧して生きていた。今どうしてこんな自分になったんだろうと考えれば、そもそも中学生の時に無意識に自分を抑圧していたのが始まりだったんだろう。
きっかけは何かは今となっては分からない。分からないがとにかくひたすら抑圧していて、挙げ句には本当の自分を自分の中から追いやってしまっていた。自分は自分じゃない自分に乗っ取られていた。乗っ取られたというよりも、空っぽになっていた。そのまま時間が過ぎていったから、中身は何も成長していない。外側だけ栄養分を摂って成長してしまった。
本当の自分は一人でいる時だけ還ってくる。幼稚な中学生の時から成長していない自分。今の年齢となってはもう誰もが相手にしてくれない下らない自分。それでも本当の自分が還ってくると安心する。ほっとする。
今の社会的な場面で表れる自分は自分ではない気がして息苦しい。実際に自分ではないのだ。これからどこへ行っても、何をしても、自分じゃない自分が対応するしかない。今さら幼い本当の自分が出てくることはできない。
もう嫌です。あの時に戻りたいです。戻って自分の頭をひっぱたいて空っぽの自分の目を醒ましてやりたいです。でも戻れないです。だからどうしようもないです。失った時間は戻ってこないんです。