ミントな僕ら

夢で見て以来頭から離れず気になって気になって気になって気になって仕方がなかったので、文庫版コミックを全巻まとめて買ってしまった。作品そのものを見るのは、妹の買ってきたりぼんを横取りして妹よりも先に全部読んでいた十年前以来だ。
購入には当然ネット通販を利用した。近くに本屋がないというのもあるが、近くにあったとしてもまさか店頭で買えるわけがない。僕は堂々と少女漫画をレジに持って行くほど肝が据わっちゃいない。大の男がこのような表紙の本を四冊抱えて持って行けるわけがないでしょう。本と同額の値段を積まれても絶対しない。だからネット通販は便利だ。
ジャンルは確かに少女漫画だが、楽しめればジャンルなんて関係ないのだ。ジャンルとしては少年漫画に区分される作品を女が読むのは許されてその逆が許されないなんて法律はない。むしろジャンルなんてものがあるのがいけない。少女まんがアーカイブ/s-woman.net/集英社によると、この作品、男性からの反響が大きかったんですよらしい。ジャンルなんて関係ない。何でも読んでいいんだ。読んでいいんだ。
というか内容は普通に面白い。少女漫画なのに主人公が男だとか双子の姉を追って女装して転校するとかはっちゃけている。設定も面白いが、展開もころころ変わっていい。コマ割りもごちゃごちゃしておらず読みやすい。絵も綺麗だし最近の少女漫画に付き物と言われる嘆かわしい性的表現もないので安心して読める。
何か巨悪と闘う作品やスポ根作品もいいが、僕はこういう作品と親和性があるのかも知れない。本棚を見ても漫画小説問わずあんまり闘うものはないな。個人個人で接してきた作品と心の弱さとで相関があったりするのだろうか?