祝日連休なんて

日本には祝日が多いと聞いたが本当なんだろう。
何故祝日が多いか。それは祝日でなければ休めないからだ。祝日休日でない日に休む者は怠け者と見なされてしまうのだ。だからみんな後ろめたさを感じないように揃って一斉に休める日がなければならない。それが祝日の増加へと繋がったに違いない。
憲法記念日建国記念の日なら国の祝日としては解るが、よく考えれば何だか訳の解らない海の日や体育の日なんてものもある。そのうち山の日や川の日までできちゃうんじゃないか。日本の祝日は一体どこまで増えるのか。
祝日ここに極まれりと思われるものがゴールデンウィークだろう。昭和の日から始まり、飛んで憲法記念日みどりの日、こどもの日と続く。そこで皆「合法的」に休んで小さなバカンスにこぞって行くわけだ。
そして僕にとってはゴールデンウィークなんて迷惑極まりないとんでもないものであることに最近気付いた。自分も含めてみんなゴールデンウィークに休むから、みんなその前後の平日にどっと押し寄せてくるのが簡単に予想できる。だから僕の仕事量は増える。僕を殺す気か。ゴールデンウィークなんてやめちまえ。
僕が政権を取ったら祝日を半分にする。訳の解らない海の日なんて即座に廃止だ。みどりの日子供の日も記念日としては残すが平日にする。そしてゴールデンウィークは消えて跡形もなくなるのだ。代わりに国民は有給を 100 % 消化して平日に休むべきだ。休めない雰囲気があり有給消化率が 100 % に満たない会社へは懲罰金を課す。これでみんな平日に休むだろう。祝日がないわけだから平日に有給を取るからといって気兼ねする必要もない。
そんな妄想をする。ゴールデンウィーク前後は必ず混むだろう。僕はもうだめだ。想像しただけで脇の下に変な汗が滲み出てくる。