歓迎会とかあんまりいらない

就職したら歓迎会とかあんのかな。もし飲みの席なんてあったとしても、下戸な僕は酒は飲めないよ。お酌して回るだけで精一杯だ。
それに話も続かない。大して面白い話術を持ち合わせている訳でもないし、珍しがられて質問攻めに遭っているうちはいいけれども、一旦蚊帳の外に置かれたら一人寂しくぽつねんとご飯を食べているしかない。これは惨めだ。意地でも誰かに喰らい付いて話を聞いておく立場に徹するしかない。
あるいは誰にも何も告げずに帰るか。これは前の職場で夏頃に行われた納涼会と称しながら普通の飲みの席と何ら変わらないふざけた飲み会で一度やったことがあるが、僕が途中で帰ったことは他の誰にも気付かれていなかった。良く言えば空気、悪く言えば居ても居なくても関係ない存在。もっと悪く言えば、居なくていい存在。酷いもんだ。
あの時は人数が多かったから途中で帰っても誰にも知られなかったという要因もあるかも知れないが、今度歓迎会があるとしたらそうはいかない。否が応でも、歓迎される立場としては最後までいなければならない。
歓迎会に飲み会とかいいよ。いらない。職場で軽くピザ食べながら立ち話して三十分で終わるくらいが丁度いい。エコノミー歓迎会。そういうのがスタンダードになればいいのにな。