ああ

ほてりとのぼせがあったので、もう漢方でも飲むかと苓桂朮甘湯を買ってきて飲み始めて、先週のような寝込むほどののぼせなどは感じなくなった、気がする。気がする、のだけれども、この「気がする」が非常に重要になる QOL
そもそも漢方薬は西洋医学の薬と違って、この症状に効く有効成分がコレ!と一対一で決めてかかるものではないらしい。こんな体の具合にはこんな感じですからと何か生薬をその傾向に合わせていろいろ混ぜている。西洋医学に基づいた薬学しか学んでいない人間からすると、懐疑的にすら思えてしまう。
ただその漢方薬を構成する生薬に含まれる成分を見ると、西洋薬でいう症状に有効である成分がきちんと含まれている。例えば麻黄湯はいわゆる風邪症状に対して効能効果があるといわれるが、マオウに含まれるエフェドリンは気管支拡張作用があり、キョウニンに含まれるアミグダリンは鎮咳作用を持ち、ケイヒに含まれるシンナムアルデヒドは解熱鎮痛作用を持つ。西洋薬であればホクナリンとアスベリンカロナールのような感じか。
苓桂朮甘湯の場合は主にブクリョウが利尿、ケイヒが解熱鎮痛の作用で頭痛やらめまいを抑えるようだけれども。のぼせにはどう効くのかと問うても、学不足なせいかよく分からない。
と、漢方薬を単純に成分で効果を理解しようとしても難しい。成分も一つではないから複雑すぎる。これが漢方について怪しげだったり奥深さを感じさせられたりする点なのかも知れない。