私の 2012 年を振り返る

やはり職場上の一対一の人間関係で大きく躓いた。
そして晩夏に決定的な出来事が起き、失踪を企てる。預金口座の現金を仕事帰りに連日下ろし、離島や山地にある手頃な値段の民宿をネットで調べ、単身で半年程度滞在しようと考えた。手持ちの資金が尽きたらどうするか。ひょっこりと帰ったのかも知れないし、あるいはもう何処にも帰らなかったのかも知れない。ただ漠然と、今の状況から逃げたい逃げたいとだけ考え続けていた。
しかしそんな失踪計画は、果たして見知らぬ土地の民宿で何ヶ月も居られるかどうかという不安と、仕事を放棄したという無責任の烙印を押され今後一生その烙印と向き合う恐怖、逃げ続けた後に僕の身に何が待ち構えているか想像すると真っ暗な未来しかないという現実、それならば現状で耐えた方がまだ良いのではないかという妥協、それらを前にして崩れ去る。結局、逃げることもできなかった。
仕事は続けたものの、もう以前のように少しながらあった楽しささえ感じられなくなった。毎日働きつつ、地雷を踏まないかと怯えながら、終業時刻になるのを待つだけだった。休みの日には一日中起き上がることもなく布団に寝転がり、iPad で suicide について調べるかフリーセルをプレイするかだけの時間を過ごし、休日の短さを憎み平日を恨んだ。
そんなことがあって、もうこりゃ自分の側で色々ダメだと思うようになる。躓いた一対一の相手は相手で嫌気が差したのか先に消えていき、休日も幾分か起き上がるようになったのだけれども、組織に自分が適していない感の湧出は止まってくれない。そして恐らく、来年前半には再々々度 unemployed になる。
こんなトラブルメイカーはトラブルメイカーなりにすっこんでろ、と僕は僕に対して思う。何か、何処かに道は繋がっていないか。来年はそろそろどうにかしないといけないのだろう。どう転ぶかは分からないが。