安物買いの……ではなく

Android タブレットを購入した。Lenovo の A1-07 というもので、値段も手頃だったので、というよりも眠剤でとろとろのままにうっかり Amazon を見てしまったところを変な判断が幅を利かせた、と言った方が適切かも知れない。しかし実際触ってみると、ガジェット好きな僕にとっては面白いモノだった。
一言で言えば「変な Linux」。内部のディレクトリ構造は、OSXiOS との違いよりも、あるいは *BSD やその他 UNIXLinux との違いよりも、同じ Linux であるはずの 多々の Linux ディストリビューションとの違いの方が異なっていた。確かにベースは Linux なのではあろうが、まるで別物のように感じた。
従って iPod を脱獄させた時とは打って変わって、非常に取っ付きにくい。当然のごとく Android も root 奪取するのだが、SSH で入るのにも一苦労、入った後がさらにもう一苦労と、何だか疲れる。Android の場合、root 化はいいがその後何をするかという目的が iOS と違うように思える。
しかし Google 公式のマーケットにあるアプリの自由さには面食らった。あからさまに「root 権限必須」などと書かれたものがたくさんある。App Store ではそんなものは審査に通らないからお目に掛かることもない。
これは、ハードとソフト両方を一体的に提供していることとソフトのみ提供していることとの違いなのか、それとも AppleGoogle との企業としての姿勢あるいは文化の違いなのか、何にあるのかは知らない。ただ Android では野良アプリのインストールも可能という時点で、両者の違いは明確かも知れない。
自由という点では Android に軍配が上がりそうだが、同時に自由にサードパーティーのアプリも入れられるということは、ウイルスやスパイウェアの類も紛れ込んでくる可能性もあるということになる。そこだけ気を付ければ、安価な面白いガジェットだ。