考えの違う人との穏健な議論

話す機会があったので話してみると、一緒に働いている人と僕とでは、どうも働くことについて全く考えが違っていた。
僕の方では、生活を成り立たせるためのいわゆる食っていく手段として捉えている。しかし相手の方では、食っていくのはもう当然のこととして仕事で如何にして自分という存在価値を向上させるか、それが仕事のテーマのようだ。レベルというか、レイヤーが違う。そりゃ仕事についての意識も違ってくるはずだ。
後者の道理では、仕事というものの土台があることが前提だから、辞める辞めないの選択なんて最早存在しない。一方で前者の僕の考えでは、仕事は単に食っていくための手段であり、仕事よりもそれ以外の余暇をどう楽しむかについて比重を置いているものだから、働くことについて相対的に軽視されてしまう。だからこそ辞める辞めないなどという選択が前に出てくるわけだ。
しかしその人の論理は認めこそすれど、自分のものとしては受け容れがたい。おはようからおやすみまで仕事を見つめる人間になんて僕はなりたくないのだ。
ただ、仕事内容が好きでたまらないものであれば別になってくるのではないかと思う。もしそうならば、今の状態は職業の選択ミスか。