嫌なことだけを忘れる術を知りたい

やっぱり辞めたくないんだろうな。辞めたくないというよりも、本気で辞めたいと思える点にはまだ達していない。
確かに仕事上嫌なことは多々ある。それだけに囚われてそればかり考えるようになれば、そりゃ辞めたいと思うようになって当然だ。そして全てが嫌なことだと錯覚してしまう。その錯覚の中で、朝来て夜帰るまで起きること起きることが嫌な出来事しかないと思い込んでしまえば、誰だって辞めて正解だ。そうしなければ確実に精神が病んでしまう。生命の危機にさえなりかねない。
けれども実は、嫌ではないこともまた多々あったのだ。それも嫌なことを相殺できる程度に。多分、これは錯覚じゃない。それに気付いて、まだ辞めずとも良いのではないかと思い直した。
僕は一つ何か嫌なことがあると、それに囚われやすく引きずりやすい性質なんだろう。考えれば昔からそうだった。完璧主義、なんだろうか? だとすれば厄介な完璧主義だ。自己欲求が全て自分の思い通りに満たされなければ、心が泣き喚く。赤ん坊のようだ。完璧主義というよりも、幼稚な受動性の表れとしか言いようがない。
これは果たして治るのだろうか。性格の傾向としては、おそらく一生治らないのだろう。一生、付き合っていくしかない。