ああ

快い爽やかな朝を感じることがないな。もう半分寝ぼけたまま駅に向かうだけだ。空が綺麗とか花が鮮やかだとか、そういう周りのものに思いを寄せることすらない。事実上、感覚はまだ寝ている。
小学生の頃はまだ爽やかな朝があったはずなのにな。いつの頃からか、朝というものは現実へ向かう重い空気に包まれた道になってしまっていた。