恐れる

僕は「常に最悪の事態を考えて行動している」のではなくて、「常に最悪の事態を考えて不安がって行動しない」ということなんだろう。確かに最悪の事態を考慮することは必要だ。しかしそれを恐れないか恐れるかで、その後が大きく変わってきてしまう。全く正反対の結果を生み出してしまうのだ。
例えば飛行機に乗らなければならない機会があったとして、墜落したら嫌だなあと考えるのは誰しもあると思う。けれどもよくよく考えれば、墜落する可能性は統計では交通事故に遭うより少ないという。だから恐れない人はそうした客観的事実を冷静に考えた上で嫌だと心の隅で思いつつも飛行機の座席に座ってのんびりとリラックスするが、恐れる人は墜落の可能性がゼロではない以上飛行機に乗ることすら恐怖でしかなくなって、結局乗らずに家でのんびりとリラックスすることになる。
恐れる人が何を恐れているのか。100% でないことを恐れている。そして自分に都合の良く現実が進めばいいと思っている。しかし現実はそうはいかない。
恐れる僕はいつまで恐れればいいのか。