ニートがいきなり働くのはハードルが高い

ショックだよ。あの九時間余りの時間は何だったかと言えば「ショック」以外に形容の仕方がない。未だに引きずっている。
確かにその特定の事情という点が存在したことはショックでしかなかったが、それだけを以てして今の状況に至る原因を構成している要素であるかと言い切れるのかというと、実はそうではないのかも知れない。要するに例の「まだ働かなくてもいい」だ。それが隙間からちらりと微笑んだ顔を覗かせつつ手招きしていたことは否めない。
それをちょうど都合良く存在した職場での事情だけになすり付けて、昼前に起きるというだらしない生活を続ける状態へ戻りたいが為の大義名分としたのではないか。と、思ってしまう。実際に今日の時点で完全に日曜以前の生活に戻っているし、目的は達成されてしまったというわけだ。
これはいかんなと思うね。図らずも与えられた猶予は、この「まだ働かなくてもいい」を殺す時間に充てるものとして与えられたと考えるべきだろう。おまけに身体と精神が弱いから、それを鍛える必要もある。だいたい精神的に強ければ、その特定の事情にだって打ち克てたのかも知れない。弱かったからこうなった、という面は多分にある。
しかしどう強くなれというのだろうな。それが分からなかったから今の自分がある。