メールに悩む

あることで欧米のペーターさんという人からメールが来たのでしているが、こちらの英語がちゃんと意図通り伝わっているのか心配だ。言い回しなどは辞書アプリケーションで調べたり確かめたりしながら書いているが、何しろこちらは語彙が圧倒的に少ない。語彙は即ち会話の弾丸であって生命線だ。弾が切れれば、会話という戦場で僕は死ぬ。
相手の考えが素晴らしいからといってそれに対応する単語で Great Great と繰り返していると、そのうち皮肉として捉えられやしないだろうか? 日本語で言うなら「素晴らしいです」しか言えない。現実だと外国人が「素晴らしいです」と連発していても母国語じゃないということで許される面もあるのだろうが、メールのやり取りでは向こうにいる相手の顔も見えないし国籍なんて分からない。
ペーターさんが僕を「英語の下手な日本人」として認識しているか知らないが、文章のみによってしかコミュニケーションが取れないメールという手段ではおそらく文章が全てだ。別に親睦を深めたりするためにやり取りしているメールでもないから、相手の背景はそれほど重要視されない。だから文章の文面でしか相手と繋がることはできない。
その中で、語彙が少ないというのは致命的だ。単語や慣用句やらが自然とポンポンと浮かんで来る人はどういう頭の構造をしているのだろう。経験なのだろうけれど、その経験はどうしたら積めるのだ。
経験が薄い僕にとって英文で交わすメールが怖くなったからここ数日メーラーを開いていない。メールごときに悩む僕の姿は何だかとても間抜けている。