物足りない

何だか物足りない。全てにおいて物足りない。胴体にぽっかりと大きな穴が空いたかのように心が物足りない。
貧乏揺すりをする。しかし物足りなさは解消しない。むしろ物足りなさのせいで貧乏揺すりが止まらない。心が、身体が虚ろだ。
裏ッ返せば、何かを激しく渇望していると言える。渇望して、焦っているのだ。僕は何を望んでいるのだろう。モノ? モノでは一時的には満たされても、それは全く仮のもので、実質的には何の満足にも至らない。それは今までの経験から理解している。ハードウェアとしてのモノでもソフトウェアとしてのモノでもそれは同じだ。
では何を? と考えるまでもない。本当は何を望んでいるのか、僕自身は明らかに分かっている。分かっていながら、動かない。動かないから、物足りない。結局、自分自身の問題として帰着する。