逃げ続ける私

一体私は何処まで逃げ続ければいいのでしょうか。
逆に言えば「逃げる」という言葉を使っているからには、逃げている事柄に対して「逃げてはいけない」「やるべきこと」だという認識があるのだろう。でも逃げている。倒れた振りをして、人が見ていない隙を見計らって急いで立ち上がっては走り、再び倒れた振りをする。だるまさんが転んだ状態だ。
「あなたの倒れているのが『振り』だということは分かっているんですよ」
誰かにそう囁かれた時、僕はどうにかなってしまいそうだ。