暴走する想像って恐ろしい

昨日の僕は今日の僕を怪我させようとしていた。具体的に言えば、仕事が嫌で嫌でもう仕方がないから、階段からわざと落ちて左足を骨折あるいは打撲することで入院し仕事を長期間休む、という勝手な予定を立てていた。
何て恐ろしいんだ。昨日の僕は恐ろしいことを考えていた。今日の僕にはそんな気はさらさらない。親から貰いこれまで一度も大きな怪我をすることなく健康に育ってきた身体だ。痛いのは勘弁だ。それに怪我の程度なんて怪我をしてみなければ分かるわけがない。少し安静にしていれば治る程度の怪我ならいいが、下手をすれば打ち所が悪くて一生不自由な身になったら困る。恐ろしい。
「昨日」「今日」と分けているが、所詮どちらも僕自身に他ならない。昨日は勝手な自傷行為を行う考えを立て、今日は冷静で普通の考えができる、そのどちらも連続性のある人格=僕である。結局、僕は馬鹿だというだけだった。
仕事が嫌なのは確かだ。けれどもわざと怪我をして休むとは異常な逃げの方法ではあるだろう。それに迷惑が掛かる。怪我をしたくらいで辞められるわけがないし、復帰した時に何て顔をすればいいのか。それを考えるとわざと怪我をするというのは逃げたいという思いから来る行き過ぎた考えだったのだろう。
というか人手不足なのは解るけれど人を集めて欲しい。と言っても集まらないから現状でも集まっていないんだろうし、上の人も苦労しているんだろうな。