仕事が嫌い?

僕の場合、仕事が嫌いというよりも仕事をすることで寝る時間が減ることが嫌いなのだと思えてきた。僕は十二時間寝て起きて初めてパフォーマンスを発揮する。何のパフォーマンスだか分からないがとにかく十二時間寝ないと気が済まない。目覚めが良くない。
今の仕事そのものは確かに疲れる。単調で面倒臭い。仕事の密度が高い時はうんざりする。しかし嫌いというほどでもない。これだけで辞めたいという理由にはならない。金は稼げるし一応は人の役に立っているのだから、今の仕事は仕事として考えれば別にいいのだろうとも思える。世の中の働いている人の大多数がそんなものだろう。
つまり実は僕の口癖の「働きたくない」は「仕事が嫌い」ではなかったのだということになる。ということは、「働きたくない」というのは裏を返せば「もっと寝ていたい」ということなんじゃないか。そんな理由で働きたくないのだとしたら、何と僕は小さい人間なんだろう。もっと寝ていたいのなら、今すぐ眠剤を飲んで布団の中に入ればいいのか。しかしそれだと自分の時間がなくなってしまう。それは困る。
仕事をすることで寝る時間が減るのは嫌だが、寝る時間を作ろうとして自分の時間が減るのも嫌だという。仕事をしなければ寝る時間も取れて自分の時間も取れる。だから僕は「働きたくない」らしい。
やっぱり一日が 30 時間くらいあったら良かったのだ。24 時間じゃ短すぎる。何か天変地異でも起きて地球の自転速度が遅くなればいいのに。そうすればたぶん僕は働きたくないとは思わなくなるはずだ。
僕が働きたくないのは地球の自転速度のせいだったのか。