半分の時間を失った休日に「まだ働かなくていい」の息遣いが聞こえる

午後に起きる休日。間違いなく良くない。
最近は夢も見ない。見ているんだろうが覚えていない。ぼんやりと覚えていたとしてもたいてい職場に関連する夢だ。それだけ仕事を意識しすぎていることの表れなんだろう。
求人サイトに遊び半分で登録したのが去年の 11/24 だから、それから四ヶ月経ったということになる。まさか年度末までに本当に働いているなんてその時は思わなかった。どうせまだこのままだらだらニートするんだろうと思っていた。というかしていたかった。それだけ働きたくなかったが、僕の内からの無意識の圧力があったから働いてしまった。「まだ働かなくていい」の囁きに勝ってしまった。
しかしこれもまだ経過に過ぎない。まだ「まだ働かなくてもいい」は僕の中で生きている。心の壁のひだに息を潜めてうずくまっていながら、再び現れて僕に甘い笑顔を見せながら囁く機会を窺っている。油断すれば、また僕はあいつの虜になってしまうだろう。そしていつかのように拙い文字で「退職届」と書かれたものを笑顔で職場の上の人に渡してしまうかも知れない。
そうならないためにはどうすればいいだろう。まず働くことだけを考えたらだめだ。働くことは暇潰し。金を稼ぐ手段。そう考えられればいいんだがな。どうしても身構えてしまう。